もがきながら、悩みながら、正に<ゆれながら咲く花>のように皆が成長していく学園ドラマ
ソウルでも最低レベルのスンリ高校。なかでも2年2組は問題が多く、非常勤講師のインジェに担任が押し付けられた。生徒のナムスンは父親が飲んだくれのためアルバイトで生活し、夢もなく無気力。問題児のジョンホはそんなナムスンを標的にする。ある日、ジョンホとナムスンが喫煙を疑われるが、インジェが必死で弁護。ナムスンはそんなインジェに一目置く。その頃、塾の人気講師セチャンが教師として赴任。同じ頃、知的障害のあるヨンウが問題を起こし、ヨンウを転校させようとする校長をインジェが必死で阻止。それを見た生徒たちはインジェを信頼し、校長に解雇を告げられたインジェを引き留める。セチャンと共同担任を務めることになったインジェだが、成績至上主義のセチャンと衝突ばかり。そんなある日、問題児のフンスが転入してくる。ナムスンは以前、フンスと親友だったのだが……。
原題は『学校2013』。人気シリーズ『学校』の10年ぶりの新作で、シーズン1のイ・ミンホン監督が再び演出を担当し、入試本位の教育やいじめなど現代の学校の問題点をリアルに描く。『童顔美女』でロマンスを演じたチェ・ダニエルとチャン・ナラが対立する教師役で再び顔を合わせている。生徒役のイ・ジョンソク、キム・ウビン、クァク・ジョンウク、イ・イギョン、イ・ジフンらは本作で人気が急上昇。とくに男の友情を熱演したイ・ジョンソクとキム・ウビンは同性なのに熱愛説が出たほど若者たちの注目の的になった。
ストーリー
男を渡り歩く母親の下で育ったウンジョは、幼い頃から他人とは距離を置いてきた。やがて母は酒造所を営むデソンの後妻におさまるが、ウンジョはデソンや義妹となったヒョソンに心を開けないでいた。そんな中、ウンジョは酒造所で働く青年ギフンに惹かれ…。

4人写真
キャスト・スタッフ
出演:チャン・ナラ, チェ・ダニエル, イ・ジョンソク, キム・ウビン, パク・セヨン, ヒョヨン, オム・ヒョソプ, パク・ヘミ, イ・ハヌィ, オ・ヨンシル, ユン・ジュサン, チェ・チャンヨプ, クァク・チョンウク, キム・チャンファン
演出:イ・ミンホン, イ・ウンボク
脚本:イ・ヒョンジュ, コ・ジョンウォン
2012年初回 (全16話)
評価 ★★★★★
感想
大好きな作品です。とても良かったと伝いたいドラマの一つ。2回観ました。
オリジナルタイトルは「学校2013」で、韓国ではシリーズ化されてているドラマです。
この作品の前のは随分古いので、邦題は、『ゆれながら咲く花』になりました。
ドラマの中でチョン先生(チャン・ナラ)が詠んだこの詩からきています。
この詩の通りに、皆が揺れながら成長していくドラマ。その内容を象徴しています。
本当にそうですね。誰もが悩みながら生きている。悩むのは当然なんだと教えてくれています。
日本より激しく学歴社会である韓国で、生徒たちやその親まで苦しみながら成長していく。
チャン先生(チャンナラ)は本当にいるのかと思うくらい捨て身で生徒を思う先生(非常勤なのに)
休んでいる生徒に『給食を食べにおいで』とあったかーいメールする。
共同担任のカン先生(チェ・ダニエル)は成績至上主義のドライな先生だったが
次第にチャン先生を隣で観ながら自分の理想を取り戻す。
二人が恋愛に発展するようなことはなく、その分
教師同士として精神的に響きあっていくところをクローズアップしています。
それでよかったと思います。この関係性の設定が成功しています。
大きくて堂々として見えるカン先生が、か細くて頼りなく見えるチャン先生に
『あなたが理想の教師なんだ』というところが心に残っています。
この作品の前にこの二人は『童顔美女』で共演しています。
チャン・ナラがチェ・ダニエルより5歳年上だけどむしろ逆にも見える。
またイ・ジョンソクとチェダニエルは3歳差ですが、そう見えない。役作りに成功していますね。
私はチャン・ナラの顔が苦手でした。目鼻がくっきりしているのに、
どこか情けないような感じで好きになれなかったのですが、
これまで沢山の作品を見てきて、徐々に演技力と存在感を認識するようになり、
逆にチャン・ナラの作品なら観たいと思うようになりました。
最近では2016年のドラマもう一度ハッピーエンディングが良かったです。
この作品では良くも悪くも元気いっぱいで、チャーミングな元アイドルの女性を演じています。
私の当初の印象を更に覆してくれました。
ナムスン(イジョンソク)とフンス(キム・ウビン)は辛すぎる過去からやがて和解していく。
時間をかけて苦しみ、血を流し、そして泣きながら・・・その過程がとても切なくてウルウルきます。
他の生徒や親までもたくさんの問題を抱え、将来に不安を抱きながらもがいている。
日本の熱血先生のドラマと違って、淡々と物語が進み
それぞれの問題全てがすっきりと解決することはなく、まさに揺れる姿をリアルに表現しています。
それでもがどこかに希望はある。
物語が進むにつれて徐々に感情移入してハマっていきました。
イ・ジョンソクやキム・ウビン、 パク・セヨン今も活躍している俳優たちが初々しく高校生を演じていました。
おススメの作品です。




